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3月, 2019の投稿を表示しています

All about indigo workshop day 4

ワークショップ4日目、心地よい疲れで少しスローな日でしたが、このワークショップはそれぞれのペースでやってよかったのでそれもまたよかったです。好きな時に手を休めお茶を淹れたり、プールに入る人もいたり、ランチもさっとすませて染めに戻る人もいたり、それぞれのペースで。私はこの日は糸の染めに専念しました。糸を染めたのは初めて。 染める前の地味な工程は正直楽しくはなく、束になっている糸をほぐし、まんべんなく精錬と染めができる状態にしました。楽しくないことはすぐに気が短くなってしまう私。よい染めのためにとここはがんばりました。その後は、精錬。布同様、染める前に余分な汚れを落とします。  ステンレスの棒に糸を通し、水洗い3度、灰汁の入った湯で素麺のように煮て、また3度の洗い。これだけに数時間かかりました。そしてやっと染めの工程。のどかなトロピカル田園風景を眺めながら無心で染めました。  布と同様に、各自、糸も3グラデーションのインディゴ色に染めました。グラデーションの加減はなかなか難しいです。  そして、こちらはインディゴのペーストから作ったsugar vat。お砂糖を使って還元を促すのでsugar vatと呼びます。1つは消石灰入り、1つは消石灰の入った上澄み液だけを使ったvat。pHをはかりながら染まる状態のpHにしていきます。コットンを染めるためには、pH 11~11.5ほどのアルカリ性にします。  バティックもやってみるかい?とスタジオスタッフ。ろうけつ染めとも言われるように、蝋でモチーフを描き、蝋がついた部分だけ染まらないので白地のままとなります。私は最終日にやってみました。  糸の3グラデーション完成!写真では真ん中と左の糸が同じぐらいの濃さに見えますが、濃さ違います。刺し子糸として使おうかなと思います。  染め終わったらまた気の遠くなる手洗い作業。バケツからバケツへとすすぎ洗い続く。水を沢山使います。その点は環境に配慮しているか疑問ですが、私は家では貯水した雨水を使っています。  白い糸から水色、少し濃いインディゴ色、そしてとても濃いインディゴ色に染めあがりました。こんなに手間暇かけた糸、最後の最後まで使い切ります。長く余分にカットして捨てたりできないです。とっても貴重。 この日の夜は、一人旅最後の夜ということで、

All about indigo workshop day 3

3日目の朝も宿の朝食にダダールとフルーツを頂いて、10時にはスタジオへ。途中まで染めをやりかけていた2メートルほどの布をさらに濃くするためにまた染めへ。単純な作業ではありますが、均一にまっさらなインディゴブルーに染めるのが一番難しいです。 絞りのモチーフをつけるのも楽しくて素敵ですが、模様のないまっさらな青に染めるのはごまかしがきかないので入念に丁寧に根気よくしなくてはいけません。 みんな無言で、時々マスターに質問しながらそれぞれのペースで黙々と染め。 わたしも短期弟子入りでもするかのような気持ちで来ていたので、携帯もほとんど見ず、ノートを取りながら浮かんでくる質問をしたりマジメにやっていました。こんなに誰にも邪魔されず、携帯メッセージも無視してひたすら好きなことだけできる時間がとても楽しかった。好きで楽しいと、根気よくとか頑張るとかそういう思いもなく、ただただ楽しんでいるだけ。そしてもっともっと知りたい、上手くなりたいと思うだけ。そんな5日間でした。 発酵建てのvatの様子も観察。いろんなことが同時進行で進んでいました。 発酵建てはバクテリアの力で還元を促し、もともと水に溶けないインディゴを水溶性に変えます。pHも度々チェクします。化学反応については、少々複雑なものになりますがこれも質問、質問、メモ、メモ。 乾燥葉と灰汁を混ぜて2日おいた状態の75Lのバケツが2つあります。 前日には消石灰も少し混ぜました。 1つにはGula Javaと呼ばれるインドネシアのシュガーを、もう一つにはふすまを入れ違いを実験。  発酵建てのvatはまたしばらく様子を見ます。バクテリアのご機嫌次第です。 生葉からペーストを作るという作業も進めます。石灰水を入れて沈殿した物を濾します。 布を張ったバケツに流し入れ、水分と残りが別れるのを待ちます。残ったものがインディゴペーストになります。 そして、あっというまに1時のランチタイム。スタジオのお隣のヴィラで用意してもらっています。この日はマレーシアのスープヌードルのラクサ。大好きなLaksaです!でも、インドネシアンバージョンで、ココナッツの風味もそれほどなく辛くない。豆腐やテンペも入っていました。これはこれでとても美味しかったです。  スタジオに戻り、前日から染め

All about indigo workshop day 2

All about indigo workshop day 1 に続きの二日目。 早く寝て、スッキリ早く起きることができました。小鳥のさえずりの中、少しずつ明るくなる早朝のウブドはとても平和です。 滞在しているのは、利便を考えてこのワークショップを主催するThreads of lifeのお隣のバリニーズファミリーの宿。綺麗なベッドとお湯の出るシャワーさえあればいいと思っていましたが、それはもちろんのこと、とても暖かる迎えてくれるファミリーで、バルコニーは広いくつろぎスペースもあってとても快適。そしてとってもリーズナブル。 宿の朝食は、大好きなインドネシアンスタイルのクレープ、ダダールを。ココナッツとパームシュガーの甘いクレープです。 二日目のワークショプへ出発。 スタジオに到着。1日目に仕込んだ生葉をチェック。水が、緑と青の混じった色に変わっていましたが、もっと青色になるまでもう少し待つとのこと。 ペーストも、乾燥葉のvat(インディゴの染料を作る釜とその中身をひっくるめてvatと呼びます)もまだできていないので、スタジオに前もって用意されているvatを使って染めに入ります。 15年の経験をもつSujataさん。白い布と水で手の動かしかたが見えるように、実際のインディゴの染料の中で布をどう揉みながら染めていくのか説明してくれました。時間というより、布をまんべんなく裏表揉みこんでいきます。しかし、酸化により青色に変わるインディゴなので、作業は必ずそっと染料の中で。  実際にスタジオのsugar vatで作業開始。インディゴはもともと水に溶けない状態であり、それをアルカリ性状態の中で還元すること(化学用語でいうと酸素を奪うこと)で水溶性の状態になります。すごく簡単にまとめましたが、も少し複雑な話。中学、高校の化学の授業もこういう実例でやれば楽しいのに!今更ですが、化学を勉強しなおしたい。 水溶性の状態では、布についたインディゴの色はこんな緑です。 空気に触れて酸化することにより、緑から青に変わりますが、これはsugar vatで染めた時。違うレシピでは薄茶色であったりもするようです。  この日は、各自3トーンを染めました。水色、ちょっと濃いめの青、そして濃い青のグラデーションです。 どう染め分けるのかというと、

All about indigo workshop day 1

Threads of lifeによるワークショップ、All about indigoの1日目は、7時間みっちり実践でした。セオリーについては頭に入っていたので、イントロ程度であとはこうやってすぐに実践に入れてよかったです。そうそう、これを知りたかった、やってみたかった!の連続。参加してよかった。タイミングもよかった。ハッピーすぎて、興奮しすぎてか、遠足前の子供のように知恵熱のような何かが体をおそいちょっと体調を崩しかけ焦ったりも。 ナチュラル、サステイナブル、オーガニック、フェアトレード。物を購入するにあたりそんな言葉をよく聞きますが、一体どこまで本当にその意味を理解し実践しているのかはよく分からないことがほとんどです。そのことについても見て深く聞いてやってみようと思いました。 今回の参加者はわたしを含め5名。シンガポール、フランス、イギリスからの方々と在住者の私。共通言語は英語。同じパッションを持った5人(実は4人)、すぐに打ち解け盛り上がりました。奥様と参加のご主人はアスリートのメンタルな面をコーチングするコーチ。実はインディゴにそんなに興味がないけれども、愛する奥様のパッションを知りたくて付き添いのようについて来たと正直にそう自己紹介。愛ですね、愛。そんな理由で参加もいいではないですか。 私は自宅から通えないこともないですが、往復3時間を毎日5日間するのはしんどくてウブドに滞在することしました。 まずはスタジオ内にあるダイ・ガーデン(dye garden)へ。dyeとは染料のことで、その元となる植物のガーデンです。色別に5ブロックに分けられていましたが、日陰を好む青色、つまりインディゴの種の一つであるStrobilanthes cusiaは、分けられたブロックに関係なく日陰でぐんぐん育っていました。 インディゴの種も色々あり、ここで育っていたのは Strobilanthes cusia Indigofera tinctoria Indigofera suffruticosa Marsdenia tinctoria ナチュラルに青い色を取り出す、染料を作る方法は各地域により、作り手により違います。お料理のレシピが色々あるように。 今回のワークショップでは、 発酵させてバクテリアの力で還元を促す発酵建ての方法と、

学び・learning journey

今週はバリ島の内陸にあるウブドに滞在、インディゴについてより深く学ぶために5日間の Threads of life のワークショップに参加しています。 今日はワークショップについて書いてみようと思います。 (結果、私の体験談になってしまいました。) 私は2017年から藍染めをしています 。そのきっかけは、バリ島に移り住んでから毎日見る光景の一つ、伝統的なバリ・ヒンドゥー教の儀式でバリ人が纏っている美しい生地に魅了されてからでした。それぞれの柄に名前や意味があり、織り方も様々で色使いも各地によって違います。これはバリ島、インドネシアだけでなく、世界各地で見られるテキスタイルの多様性ですが、テキスタイルから知る文化や歴史、伝統工芸の現状やその先にあるファッション業界についてや環境問題についてと、テキスタイルにまつわる事にとても興味を持つようになりました。 なんて美しいんだろう。その感動から始まった興味でした。 ナチュラル・ダイ(natural dye)、日本では草木染めと言われますが、それについてはさらに興味をもち、特にインディゴについてはその複雑さと各地による違いについて、読めば読むほど困惑しながら魅了されていきました。 インディゴについては分からない事ばかりでしたが、ただただインディゴ・ブルーの虜にになってしまいました。 どうやってこの青を作るのだろう。 なぜこのやり方なのだろう。 なんのためにこれをするの? この材料は何? どこで手に入る? 還元って何? 酸化の仕組みは? 化学式、分からない。 ナチュラルって、どこまでをナチュラルというの? と、尽きない疑問の答え探しを一年半ほどしていました。 セオリーを読みあさりながら、「あ、じゃぁ、やってみよう。」と思いまずは材料集め。ワークショプ天国のバリ島ですが、近くにインディゴ染めを教えてくださる方もワークショプもなく、耳にしたのが、バリ島を超えてジャワか、または自宅から1時間半から2時間かけて行く1週間にわたるワークショップのみ。結構高いし。 それが今週参加することになったワークショップですが、最初からすぐに参加しなかった理由は、「何を質問していいかも分からない」状態だったからです。 知識ほぼゼロで、簡単な常識みたいな質問をするレベルより、自分でできる限りトライし

畑作り開始 Started to make our little farm! & ファーミングの名人さん募集!Looking for farming guru in Iki

昨日の投稿で宣言したとうり、今日から工事で散らかっていたエリアを畑にする作業をはじめました!ファーミング初心者でありますが、いきなりですが、ドイツや東欧で実践されてきた 豊かな苗床の作り方、Hugelkultur(フーゲルカルチャー)にトライしてみます。 最近、初めて聞いた方法です。 庭に転がっている建築には使い物にならない丸太を中に埋めていき、ほったらかしのコンポストや落ちた枝など、あるものを埋めて栄養ある土作りにトライしてみます。あるものを使ってみよう!からの試み。全部埋めて都合よく片付くだろうという思いからでもあります。 そして、息子もこの方法を学校で学んでいるそうなので、家でも実験。 フーゲルカルチャーについて詳しいことを知っている方、是非、コメント、アドバイスください! そして引き続き、壱岐でファーミングのワークショプを開催して頂ける名人さんを募集しています(前の投稿を参照ください)。 Artland Ikiでは、スキルや知識のシェアを通して、様々な学びを楽しく共有できればと思います!そこから広がる可能性があると思います。 様々な分野の壱岐の名人さんを募集しています。お気軽にお問い合わせください! 写真;出来上がったばかりの赤レンガの壁の手前には、何もしていないのにパパイヤがぐんぐん育っています。すでに良い兆し!と前向きです。 As I announced in my post yesterday, we have started to tidy up our construction area to make our little farm. I am a farming beginner but am going to try Hugelkultur that has been practiced in German and Eastern European societies for hundreds of years (according to Wikipedia). This is perfect way to start making our little farm as we have some logs, compost piles

ファーマーズ・マーケットFarmers' market in Canggu &ファーミングの名人さん募集!Looking for farming guru in Iki

皆さまはどんな週末を過ごされましたか? 今日は日曜日。週末となると、私の住むバリ島西海岸のチャングー(Canggu)では、あちらこちらでファーマーズ・マーケットが開かれています。ローカル市場は毎日早朝からオープンしていますが、カフェやヨガスタジの庭を開放して開かれる週末マーケットは外国人在住者や観光客にも人気です。 フレッシュな野菜や、ハンドメイドアイテム、無添加なもの、こだわりのパン、ジャム、チャットニー、蜂蜜、ソープ、スイーツなどが並びます。シーフードもありました。そしてこういったマーケットはローカルメイドのものです。地元で採れたもの作られたものを頂ける幸せ。壱岐にも地産地消できる美味しいものが沢山ありますね。 How was your weekend? Today is Sunday. There are many markets happening in Canggu, the town I live with family and located in the west coast of Bali. The local markets are opened every day from early morning but weekend markets at restaurant, cafe and yoga studio are popular among expats, residents and tourists. You can buy fresh vegetables, handmade items, organic/additive free items, artisan bread, jam, chutney, honey, soap, sweets and many more! I saw locally freshly caught seafood too! They are all locally produced. It is such a great and happy opportunity for us to be able to buy and consume locally grown and made items. This is what we can expe