スキップしてメイン コンテンツに移動

All about indigo workshop day 2

All about indigo workshop day 1に続きの二日目。
早く寝て、スッキリ早く起きることができました。小鳥のさえずりの中、少しずつ明るくなる早朝のウブドはとても平和です。
滞在しているのは、利便を考えてこのワークショップを主催するThreads of lifeのお隣のバリニーズファミリーの宿。綺麗なベッドとお湯の出るシャワーさえあればいいと思っていましたが、それはもちろんのこと、とても暖かる迎えてくれるファミリーで、バルコニーは広いくつろぎスペースもあってとても快適。そしてとってもリーズナブル。

宿の朝食は、大好きなインドネシアンスタイルのクレープ、ダダールを。ココナッツとパームシュガーの甘いクレープです。


二日目のワークショプへ出発。


スタジオに到着。1日目に仕込んだ生葉をチェック。水が、緑と青の混じった色に変わっていましたが、もっと青色になるまでもう少し待つとのこと。

ペーストも、乾燥葉のvat(インディゴの染料を作る釜とその中身をひっくるめてvatと呼びます)もまだできていないので、スタジオに前もって用意されているvatを使って染めに入ります。
15年の経験をもつSujataさん。白い布と水で手の動かしかたが見えるように、実際のインディゴの染料の中で布をどう揉みながら染めていくのか説明してくれました。時間というより、布をまんべんなく裏表揉みこんでいきます。しかし、酸化により青色に変わるインディゴなので、作業は必ずそっと染料の中で。
 実際にスタジオのsugar vatで作業開始。インディゴはもともと水に溶けない状態であり、それをアルカリ性状態の中で還元すること(化学用語でいうと酸素を奪うこと)で水溶性の状態になります。すごく簡単にまとめましたが、も少し複雑な話。中学、高校の化学の授業もこういう実例でやれば楽しいのに!今更ですが、化学を勉強しなおしたい。

水溶性の状態では、布についたインディゴの色はこんな緑です。
空気に触れて酸化することにより、緑から青に変わりますが、これはsugar vatで染めた時。違うレシピでは薄茶色であったりもするようです。

 この日は、各自3トーンを染めました。水色、ちょっと濃いめの青、そして濃い青のグラデーションです。
どう染め分けるのかというと、染めと酸化のセット数を変えます。
例えば、
薄い水色は、染めて、酸化させて(1)、また染めて、酸化(2)の2セット。
少し濃いめの青は、4セット。
もっと濃い青は、8セット。
といった感じですが、このグラデーションの濃さはそれぞれ好みなので、セット数を数えるというよりは、濃くしたいほどセット回数を増やすという感じ。あとは、目で見て”これぐらいかな?” ”もう少しかな?”という判断です。
Follow your heartです。

あっという間にランチタイム。ここでのランチは楽しみの一つです。基本、ベジタリアンメニューで、軽めでとても美味しい。
皆、青く染まった手でいただきます。

ワークショプと名付けられていますが、場所は美しいリトリート施設、Umajati Retreatです。ですが、作業は結構毎日ハードな7時間。だんだん皆疲れが・・。
それぞれスタジオのsugar vatに戻り、染め。染めて、染めて、染めての数時間。

 各自のグラデーションが出来上がってきました。シンプルな見た目ですが、実はとっても時間をかけてやっています。
 ペーストを作るために仕込んだ生葉の状態をチェック。
表面が油の膜のようになってきて、水ももっと青っぽくなってきました。仕込みからほぼ24時間後の状態です。

ここで、余分な上澄みの水を取り出して、生葉も取り出します。
2種類の石灰水を実験的に入れ、それぞれの結果を比較することにしました。
1つは、インドネシアで実践されているとうり消石灰を湯に溶かして、ペースト状になっている消石灰ごと加える。
もう一つ、よくふるいにかけた消石灰に湯を入れ、消石灰が分離して沈殿した後に取れる上澄み液のみを加える。

そしてここから、疲れた体に鞭打つように、バケツで汲み取っては高い位置からバシャーと戻して全てを混ぜ合わせる作業。泡の状態を見て、OKが出るまでひたすらバシャー、バシャーと皆で作業。
その後、ペーストとなる沈殿物を得るためにさらに1日待ちます。

1日中の作業で手は真っ青。この日の夜はCangguの自宅に一晩だけ帰りましたが、「お母さんの手、こわっ!」と言われました。
 また各自染めに戻ります。グラデーションを作り終えたら、テーブルクローズサイズのコットンを好きなトーンに各自染めました。私は濃く染めたかったので、この日の午後プラス翌日に持ち越して染め続けました。


二日目もお疲れ様で終了。その後、私は渋滞の中チャングーの自宅へ戻りました。疲れと渋滞と宿代と同じぐらいになったタクシー代に、後悔。ウブドに泊まっていればよかった。翌朝、子供達のお弁当を作って、またバックパックに着替えを詰めて、落ちない青い手のままタクシーでウブドへ。子供達、たけさん、私は帰ってきません。金曜日までサヨナラ。三日目のワークショップへ。

コメント

このブログの人気の投稿

Woman in Artland vol.11 ChonTea ファウスティン・タン/Faustine Tan

 Artlandな人びと、11人目のWoman in Artlandは、インドネシア・バリ島でChonTeaとして活動しているファウスティン・タン/Faustine Tanさんです。お茶を通して、とてもワクワクする非日常へ導いてくれるChonTeaのワークショップは、まさに一杯のお茶の中にアドベンチャーを感じる"adventures in a cup of tea"のとおり。大の日本好きで日本へは10回以上行ったことがあるそうで、お抹茶の点て方もここバリ島でおしえています。 初めて会った日にワークショプを一緒にしてみようよ!の話になり、4月17日に我が家の庭で開催決定。家庭でできる お茶の循環ワークショップ"Circle of leaf"も一緒にします 。 1. ファウスティンさんについて、そしてChonTeaの始まりをおしえてください。  Please let us know about you and how you started ChonTea. My name is Faustine, 35years old and I lived in between Bali and Bangkok for the past 9 years, this is the first year I did not take any flight due to pandemic, but soon. My Mother originally from Surabaya, so I grew up in Surabaya, Jakarta and Malaysia. I start my first job when I was in University at The London School of Public Relations, as a junior journalist for a local newspaper in Jakarta and then move to UNICEF as a trainee and grown my corporate career there for 4 years, decided to move to Bali in 2009, helping my family in wooden ...

WOMAN IN ARTLAND vol.1 鬼凧制作者/Onidako maker 斎藤あゆみさん/Ayumi Saito

Artland IKIのメッセージである【多様性を祝福しよう!/Let's celebrate our diversity!】を、Artlandの人々の紹介というカタチでも始めたいと思います。 第一弾は、壱岐島のシンボル、鬼凧作りをされている斎藤あゆみさんに聞いてみました。 1. あゆみさんの鬼凧作りについておしえてください。 Please tell us about Ayumi-san's demon kite making. 祖父祖母から受け継いで壱岐の伝統工芸品を作っています。今は祖母と2人で作っています。鬼凧はもちろん字の通り凧揚げもしてますが魔除けの意味もあります。無病息災、家内安全の意味があり、地元では民宿や家の玄関に飾っている方が多いです。 I make traditional crafts of Iki inherited from my grandfather and grandmother. Now I make Onidako the kite with my grandmother. The kites are made to fly, but they also have the meaning of amulets. They are for  health and family safety.Many local people decorate their home entrance area with Onidako. 2. 休日はどんなことをして過ごしていますか? What do you do on your holidays? 福岡で仕事をして休日に壱岐で仕事しています。夜友達とご飯食べにいくのは楽しみです。 I usually work in Fukuoka and work in Iki on my holiday. I also enjoy going out for dinner with my friends at night. 3.今行きたい旅先は? Where do you want to travel now? 京都。何度も行っているが京都の雰囲気が好き。 Kyoto. I've been th...

Woman in Artland vol.10 Simple Compost ふじわらのあさん

 Artlandな人々、10人目のWoman in Artlandは、インドネシア・バリ島在住の17歳、ふじわらのあさんです。我が家の息子たちも含め、日本人だけど小さい頃からバリ島で育ってきたのあさん。のあさんの活動Simple Compostについてもお話を聞きました。私にとってはとてもタイムリーなコンポスト(堆肥作り)! 1. のあさんの自己紹介 バリ島在住17年、17歳の「ふじわら のあ」です。私は地球が大好きで、緑溢れてる地球を作りたいと思い、simple compostと言うエコ活動を始めました。私は将来、人と地球をサポートをする仕事をしたいです。 2. 今やっている活動Simple Compostについておしえてください。 コンポスト活動は家のガーデンで1年半程前に試行錯誤しながら始まりました。活動を始めたきっかけは、3つあります。それは ①ビーガンユーチューバーがコンポストをやってるのを見て憧れて始めました。②皆と違ったエコ活動をしたいと思い始めました。③私の小さい力ですが、より緑溢れてる、綺麗な地球を作りたいと思い、始めました。Simple compostでは誰もが長続きするように、簡単で手頃に家にあるものでできる コンポストの作り方 を教えています。 3. バリ島での暮らしで一番好きなことは何ですか? バリ島暮らしで、1番好きな事は、どこにでも大自然がある事です。例えば、海や山でゆっくり自然とたわむれて心にゆとりが作れます。 4. 人生に欠かすことのできない3つをあげるとしたら何ですか? ①家族 ②自然 ③瞑想 5. こうあったらいいな、と今一番願っていることは? 世界中の人々が世界で起きている問題、地球温暖化、人種差別などのことで、誰もが声を挙げられる世の中になる事を望んでいます。私が今1番願ってる事私のエコ活動をより多くの人に広めて、緑豊かなバリ島をそして地球を作りたいです。  また、毎日のように世界で直面してる、自然災害や人種差別が無くなって世界中に愛と平和が広がることを願っています。