ワークショップ4日目、心地よい疲れで少しスローな日でしたが、このワークショップはそれぞれのペースでやってよかったのでそれもまたよかったです。好きな時に手を休めお茶を淹れたり、プールに入る人もいたり、ランチもさっとすませて染めに戻る人もいたり、それぞれのペースで。私はこの日は糸の染めに専念しました。糸を染めたのは初めて。 染める前の地味な工程は正直楽しくはなく、束になっている糸をほぐし、まんべんなく精錬と染めができる状態にしました。楽しくないことはすぐに気が短くなってしまう私。よい染めのためにとここはがんばりました。その後は、精錬。布同様、染める前に余分な汚れを落とします。 ステンレスの棒に糸を通し、水洗い3度、灰汁の入った湯で素麺のように煮て、また3度の洗い。これだけに数時間かかりました。そしてやっと染めの工程。のどかなトロピカル田園風景を眺めながら無心で染めました。 布と同様に、各自、糸も3グラデーションのインディゴ色に染めました。グラデーションの加減はなかなか難しいです。 そして、こちらはインディゴのペーストから作ったsugar vat。お砂糖を使って還元を促すのでsugar vatと呼びます。1つは消石灰入り、1つは消石灰の入った上澄み液だけを使ったvat。pHをはかりながら染まる状態のpHにしていきます。コットンを染めるためには、pH 11~11.5ほどのアルカリ性にします。 バティックもやってみるかい?とスタジオスタッフ。ろうけつ染めとも言われるように、蝋でモチーフを描き、蝋がついた部分だけ染まらないので白地のままとなります。私は最終日にやってみました。 糸の3グラデーション完成!写真では真ん中と左の糸が同じぐらいの濃さに見えますが、濃さ違います。刺し子糸として使おうかなと思います。 染め終わったらまた気の遠くなる手洗い作業。バケツからバケツへとすすぎ洗い続く。水を沢山使います。その点は環境に配慮しているか疑問ですが、私は家では貯水した雨水を使っています。 白い糸から水色、少し濃いインディゴ色、そしてとても濃いインディゴ色に染めあがりました。こんなに手間暇かけた糸、最後の最後まで使い切ります。長く余分にカットして捨てたりできないです...
長崎県の壱岐島とバリ島。この2つの島を拠点とするArtland IKIのメッセージは、【Let's celebrate our diversity! / 多様性を祝福しよう!】 世界はとてもとても広くて、多様で、色んな見方があって、多くの選択肢がある。それを感じてみよう、体験してみようというきっかけの場を壱岐とバリ島で作っていきたいと思っています。ひとりひとりの多様な在り方が祝福されたら、それぞれが持つ可能性がきっと最大限に発揮される。そして、それは明るい未来へと繋がると信じています。 発信は私るみのホーム、神々の島である長崎県の離島・壱岐とインドネシア・バリ島より。 INSTAGRAM: https://www.instagram.com/artlandiki/