れいなちゃんは、バリ島の我が家のツリーハウスに9泊滞在しながら、これから起業家としての一歩を踏み出す準備のために、または、今後進学となった場合に自分がどう進んでいきたいのかをより明確にするために、バリ島で環境問題とビジネスを学びに来ました。
男ばかりの我が家に娘ができたみたいです!
グリーン・スクールは我が家から車で35分ほど。見失いそうなぐらい細い小道のエントランスの先の広大なジャングルの中に、この学校があります。
え、この道の奥に本当にあるの?というぐらいのエントランスです。
世界一エコな学校としてこちらでも紹介されています。
ホームページや創始者のジョン・ハーディーのTEDトークはこちらから。
と、グリーン・スクールについてはご存知の方もいると思いますが、私の感想を書いてみたいと思います。
この学校のミッションが
"A community of learners making our world sustainable (世界を持続可能なものにする学び人のコミュニティ"とあるように、トイレから食べるものから黒板から教材からスクールバスから建物まで、全てが持続可能なもので、それらが作り上げられるプロセス自体を学びとしてカリキュラムに取り入れられいます。本当、いちいち全てがサスティナブルです!
教室の屋根は茅葺き屋根 |
壱岐もSDGs未来都市の一つですが、そのSDGのS=Sustainable=持続可能は、これからの未来のために世界中でキーワードとなっています。キーアクションと言った方がいいかもしれません。そんなキーアクションをとっている学校として注目をあびているのがこのグリーン・スクール。
学校なのに、ツアービジターは年間12000人とか。ツアーは1時間ほどの有料ツアーで(大人1800円ほど、学生1000円ほど)、ガイドは現役の先生だったり、他学校の職員です。ツアーからの収入は、インドネシア人のローカルの生徒の奨学金として使われ、全生徒数450人ほどの10%はローカルの学生です。
ツアー客は、子供を将来通わせたいであろう親や、子供達や、単にバリの観光スポットと言っても過言ではないこの学校を見に来た人たちでした。
学校が嫌いだった創始者のジョン・ハーディーが作った学校。
オープンなスペースで、机も黒板も移動でき、時と場合によりラーニングスタイルを変えるスペースは、子供達の好奇心と学ぶ意欲を一番に考えたカタチだとか。ずっと同じ机に座らなくていいんです。立ち歩いて、誰かと話し合いながら考えてもいい。本来、子供達はちょこちょこ動きたいですよね。
これをしたい!ということがあれば、プロジェクトとして企画書を書き、学校を説得して必要あらばファンドを出してもらいます。鶏のお世話をしたいある4年生のグループは、自分たちのプロジェクトとして企画書を書き、鶏小屋を作るにあたっての小屋のデザインから鶏の管理まで全て自分たちで進め、そこからライティングスキル、デザインスキル、チームワーク、生物学、そしてお金のことまでlearning by doing(実際にアクションしながら学ぶ)しています。
水耕栽培は、中学生か高校生のプロジェクトでした。
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こんな泥沼さえも、マッド(泥)レスリングの場として使われるそうで、新入生・新先生のウェルカム儀式はここでレスリングだそうです。前回はここで体育やってました。皆泥まみれで。
ここまで歩いて見てまわって思ったのが、ここは私が子供の頃に壱岐で遊んでいた風景にも似たところ。農家のお家の子供であれば畑のお手伝いなんかをしたかもしれないし、私もこんな泥の田んぼの間に咲くお花で花かんむりを作った覚えがあります。都会っ子には新鮮な田舎の光景なのかもしれないけれど、「これ、壱岐にもある」なんて思った私。壱岐丸ごとグリーン・スクールになりうるフィールドはあるんじゃないかなと。
でも、こんなタービンを入れて水力発電を起こして学校の電力をまかなうアクションを起すのはすごい、さすがグリーン・スクール。こんな仕組みのようです。
ほとんど再生可能エネルギーだけで学校の電力をまかなう、言うだけでなく本当にやっているのがすごいなと思います。これ、子供達が一番すごい!と感動したスポットでした。
40カ国以上のバックグラウンドが異なる生徒達が集まる学び舎、一つの屋根の下で過ごしていく上で大切な理念だと思います。ここでの大きな学びは、そんな仲間と過ごしながら刺激しあって高め合っていけることなのかも。
プロジェクトの発表はとても大事で、チームごとに800人の前でプレゼンテーションするそうです。
各チームがプロジェクトのプレゼンテーションをするホールの舞台にて。 |
グリーンスクールが位置する村周辺コミュニティとスクールをつなぐバンブーの橋。
この塀のない学校は、"世界を持続可能なものにする学び人のコミュニティ"のミッションのとうりアクションしているし、子供達のピュアな好奇心やこれをしたい!という想いを原動力に環境を整えているなと思いました。
大自然の中で子供たちを信頼しきる。大人がするのはほんの少しの手助けと、子供達の好奇心を潰さない環境を提供することなのかなと思いました。学校の在り方、大人として親としての自分の在り方も考えた学校訪問でした。
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