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be kind

約6週間の日本での夏休みを終え、家族とバリ島に戻ってきました。
1ヶ月過ごした壱岐での楽しかった時間・空間・出会いを思い出しては、少しホームシックな気分です。毎年7月はそんな気持ちです。

生まれ育ったホーム、家族がいる場所であるということ、治安を心配することもなかったので気を抜きっぱなしでしたが、正直なところ、島の外を出ればまた少し用心モードになります。広い海の向こうは怖いことも困ることも沢山ありますが、いつも新しい素晴らしい発見があります。

壱岐での思い出。
















 心地よく自然に身を置けることがとっても身近かすぎて感謝を忘れてしまいがちですが、当たり前ではない当たり前に感謝した滞在でした。当たり前ではないということ、それは身近にない時や失いかけた時にしか分からないものですね。
今年は7月中旬まで暑くならなかったですね。じっとり汗をかくこともなく心地よかったです。

そして、さよなら壱岐の後は愛知、岐阜、そして京都へも行ってみました。

岐阜でみたやぎさん。愛知、岐阜方面は九州の味とは別物で、食べ物でカルチャーの違いを感じます。
 日帰り京都は、駆け足で修学旅行コース!
清水寺。
 苔の美しさ。これをバリで再現しようとしましたが、インドネシア人には理解されなかったな(汚いと思われた)。ああ、美しい。
 金閣寺。息子達、実は見るのは2回目だけれど赤ちゃんの時だったので記憶になく。今回は感動の記憶となったかな。
 写経もしてみました。初体験でした。字を書く、願いや心を込めて書く。無心に書く。なんだかとても新鮮でした。
 龍安寺。
 この有名な龍安寺の石庭。なんとも説明し難い美ですが、解釈ぬきでただただこの庭を長く見つめたかったです。息子達には何がいいのか分からず急かされてゆっくりできなかったですが・・・。
日本人の美的感覚、美の哲学にほろりと感動した修学旅行コース。



日本も南から北までゆっくり旅してみたいです。18歳で壱岐から海外に出た私は、実は日本列島をあまり知らないので、高速のサービスエリアのご当地モノなんかワクワク感動してしまいます!同じ言葉を話せど、国内の緩やかなカルチャーの違いを知れるということで、感受性豊かな若い時にまずは日本を旅するっていいかもしれませんね。
いきなり海外へ行ってもいいですけどね。

7月23日、バリ島へ戻る日がやってきました。今年は早朝のフライトのため、始発5:45の電車で空港へ。出発前はいつもパッキングですごく忙しいのですが、日本から沢山の食品を持っていくことも少なくなり(あごだしと梅干しだけは欠かせない.....あ、今年は勝元朝市で買ったあおさや壱岐産日本ミツバチのはちみつも!)日本では日本で、バリではバリで手に入るもので暮らしていくスタイルになってきました。今年は今までで一番軽量、家族4人で飛行機に載せる荷物の重量は75kg以下でした。重かったのは、息子達が読破中のドラゴンボール1巻から42巻まででしょうか。日本語は漫画で学んでいます!

タイ、バンコクを経由してのフライト。6時間の乗り継ぎだったので、その間にチュラロンコン大学でミーティングを入れた夫について家族で大学内をうろうろ。ここがユニバーサルなんだ(ユニバーシティと言いたかったはず)!と呟く次男。海外での大学の勉強に苦労した私には懐かしい光景でした。


LLC航空券(格安航空券)は前もって食事をオーダーしていないと機内食が買えないこともあり(今回、オーダーし忘れ)、ぬるいインスタント食品しか食べれなかった私たちはお腹ペコペコ。大学近くにレストランはなく、学食を探しに何人かに聞くも英語が通じない!タイ語、全く読めない!あっちだよ、の指差す方向が曖昧すぎて分からない!ぐるぐる歩いてやっと見つけた食堂では、ジェスチャーで食べたいものを指差すだけです。


大学の食堂。場違いな日本人(らしき)小・中学生とその母にとっても優しくご飯とおかずを盛ってくれたおばちゃん。疲れて、暑くて、お腹すいて、言葉通じない私たちを優しい笑顔で迎えてくれたおばちゃん。そんな些細なことが嬉しかったです。そういうことが旅する楽しさだったりもするんですよね。自分の常識や知識が通じなくて、ちょっと困る状況。心地よい領域comfort zoneから出て感じる戸惑いや不安の中で出会う温もりや発見や学び。
そんなことの積み重ねが、視野を広げて多様な人やことを受け入れることに繋がっていくのかもしれません。見知らぬ地で見知らぬ人に、ふと無条件に親切にしてもらう経験も素晴らしいことです。多様性を知るということは、相手の立場を理解する(ように努める)、思いやりをもつということに繋がると思います。Be kind。ただそういうことかもしれません。

 タイ料理と言えば、グリーンカレーやパッタイや揚げ春巻きですが、そんなものはなく、素朴な超ローカルメニュー。名前も分かりませんでしたがとっても美味しかったです。そして3人で食べて400円ぐらいでした。

今はとりあえず私たちのホーム、バリ島西海岸に到着。早速、息子達のソウルフードのバビグリン(豚料理)を食べに。

 ホームビーチのPantai Pererenan。海のあっち側とこっち側は大きく違うけれど、be kindの心を忘れずに、これからも行ったり来たりしまーす。こんな壱岐島⇄バリ島している私たちファミリーがいるバリ島へ来る機会がありましたら(機会を作っちゃいましょう!)何でも聞いてください。





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